れぐるすの丘

読書感想文

ひとりアジャイルプラクティスを1年続けた

早いもので2023年もあっという間に終わってしまった。今年は30歳になったのと (厳密には昨年末) 生活が大きく変わったこともあり、これからの自分の人生について考えることが多くなった。
どうやらこれ「クォーターライフクライシス」と呼ばれ、アラサーが陥る自分の人生に思い悩む時期のことらしい。こういう名前がつくってことは、多くの人に当てはまる普遍的な現象なんだろう。

ひとりアジャイルラクティス?

こうした不安や憂鬱を紛らわし前向きになるためにメタ認知をして自己肯定感や自己効力感を養いましょう、という話はよく耳にする。具体的な方法やアクションは人それぞれだと思うが、個人的には「誰に言われるでもないけど自分がやったほうがいいと思えることに取り組み、頑張った自分を自覚すること」だと思っている。
しかしながら、そうした前向きな活動を継続していくことに課題があった。いわゆる3日坊主というやつである。

そこで、普段仕事で使っているアジャイルの考え方をプライベートにも取り入れてみようと思った。活動をフレームワーク化してしまえば、従うだけで少なからず成果は出るだろうという寸法だ。
とはいえ個人的にやるものなので、プラクティス自体が大変になってしまっては元も子もない。そこで「日記」を拡張して日々のなかに組み込んでみることにした。具体的には

  • 日曜夜
    • 今週のふりかえり
    • 次週のプランニング
  • 毎晩
    • 日記

を1週間サイクルで回した。

1年続けてみた感想

日記やりたいなーとは前々から思っていたものの、今までなかなか実行に移せていなかった。
今回日記をつけることに加えて上記のアジャイルラクティスを組み合わせることで、強制的に自分と向き合う時間を作ることができたのは思ったよりも効果的だった。

  • 毎日セルフモニタリングの時間が確保される
  • 週の最初にプランニングにより、自分がやるべきことがブレない
  • 日中のモヤモヤやストレスを溜め込まずに吐き出せる
  • ふりかえりで軌道修正と次週のアクション・目標を定められる

日記やふりかえりを行うことで、不意に感じる不安や焦りと向き合うための時間を確保できるようになった。「このままでいいのかな」をぼんやりと抱えたまま過ごさずに済み、日中の煩悩に振り回されることが少なくなった気がする。そしてプランニングでやるべきことを決めるので、普段はそれを実行するだけ、つまり日々の行動を行う前に雑念や無駄な思考が生まれる隙がないので行動に迷いがなくなった。

また、あえて手書きの日記帳を使うようにしたがこれも良かった。普段の生活で活字を書く機会が全く無いため、ペンを持って紙に書くという非日常の行為によって自分と向き合う時間により集中する特別な行為のように感じられた。

最初は1ヶ月続けられればいいだろうと思っていたが、なんだかんだ1年続けることができた。実際、自己研鑽の習慣化がかなり省エネで実現できたと思う。結果として目標の TOEIC 800点も達成できたし、自己効力感の向上も感じられたように思う。

来年ももちろん続けていきたいし、周りにも広めていきたい。